Changeling

 燐は『悪魔になりきれない悪魔』と言う存在に対しては、凄い肩入れしちゃうんじゃないかなと。
 雪男はもう少し違いますかね。本誌では(自分に対する不信感とも相俟って?)兄が悪魔の力を使うことに凄い抵抗感を持ってますけど、どっちかと言うとそれは凄い心配の裏返しだと思うんですよね。でも、兄じゃないそう言う存在に対して、優しくはあるでしょうが、かなり冷静に振舞いそうな気がします。
 

【PDF版】Changeling

 
 
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「どうした?モトキ」
 箸が進んでいないのに気がついて、奥村燐は反対側に座る少年に声をかけた。
 燐の声にびくりと体を震わせた少年は、じっと体を硬くして俯いてしまう。
「別にとって食いやしねーよ。メシ食え。冷めちまうぞ」
 やれやれ、と溜め息を吐く。話しかけたことになのか、溜め息のせいなのか少年がますます縮こまる。クロがご飯を食べながら、心配そうな顔で二人を交互に見た。
 雪男、早く帰ってこい。
 なんだか天を仰ぎたくなる。悪魔なのに。それなら下を向けば良いのか?
 子供には好かれる方だと思っていたのだが、意外とそうでもなかったらしい。自分に対してまるっきり心を開かない子供と二人きりと言う状況は、正直もう限界に近い。たった二日しか経ってないのに。オマケに自分を怖がっているその空気が、際限なく投げつけられる石礫のようにビシビシと感じられて、物凄く居心地が悪い。助けてくれるのなら、メフィストにだって泣きつきたい気持ちだ。
 俺はたしかに悪魔だしさ。怖がられることもあるけど、子供におびえられるって、マジで凹むのな。
 燐は情けなくなって小さく溜め息を吐いた。また怯えられては敵わない。
 ここ数日、奥村兄弟が暮らす寮には、幼稚園ぐらいの少年が一人同居している。ある日任務から帰ってきた雪男が、一緒に連れて帰ってきたのだ。
「チェンジリング」
 まさかお前の子供じゃねーだろうな、と慌てる燐に、そんなワケあるか、と呆れた雪男がナゾの呪文を唱えた。
「ちぇ…、なに?」
「チェンジリング、所謂『取り替え子』だよ」
 いわゆる、っつーのは言い換えだろ。言い換えてもさっぱりわかんねーってのはどうなんだ。
「ヨーロッパの方の伝承では、妖精やドワーフが揺り篭から赤ん坊を取り替えてしまうと言われてるけど、これらも結局は悪魔によるものだからね。そしてあの少年は悪魔が置いていった方」
 ひそりと小声で話す雪男の後ろに佇む子供は、表情のない顔でむっつりと黙り込んで、部屋の床板をじっと見つめていた。半ズボンに半そでのTシャツ。洋服から覗いた体は骨と皮ばかりに細く、今にも折れてしまいそうだ。まるで『元気』と言う言葉をどこかへ置き忘れてきたようだ。目つきは窺うように下から見上げているせいもあって三白眼だが、子供らしさが失われるほどでもないと思う。
「で、どーすんだ?」
「どんな悪魔が子供を連れて行ったのか判らないからね。両親は子供を取り返して欲しいと言ってるし。これから調査隊を派遣することになるんじゃないかな」
「あいつは?」
 燐があごで子供を指す。
「まだ何にも決まってないんだ。だからしばらく僕らで預かることになった」
 雪男が意味ありげな目配せをしてくる。つまり、餅は餅屋。悪魔は悪魔に任せろってことなのだろう。んなら、やってやんよ。
 意気込んだのも束の間、あっという間に凹まされた。名前を聞こうと少年の前にしゃがみ込んだだけで、彼は逃げるように雪男の足の後ろに走りこんでしまった。それ以降は、燐が彼の方へほんの少し体を傾げただけで、怯えた表情で飛んで逃げる始末。子供が寝てしまった後で、雪男がぼそりと「モトキ君は」少し迷ってから名前を呟いた。取り替え子である少年に名前はない。両親が本当の子供だと思って呼んでいた名前があるだけだ。だからと言ってまさか『取り替え子』や『チェンジリング』と呼ぶ訳にもいかない。弟は暫くどうしようかと悩んで、気の毒そうに続けた。
「兄さんのこと『おうさま、こわい』って言ってた」
 折角『王様』呼ばわりなら、カッコイイくらい言えっての。そんな嬉しくない報告いらねーよ、と燐は拗ねたように呟くしかなかった。
 それ以来少年は、常に雪男に引っ付いている。雪男が机に向かって仕事している間は、傍らの雪男の寝床の上でじっと本を読んでいる。寝るのも雪男と一緒だ。
 二人が学校がある時には、メフィストの手配した託児所のような所へ預けるはずだった。初日に迎えに行った時の報告では、誰が話しかけても部屋の隅でずっと黙って、身じろぎもせずにじっと立っていたそうだ。翌日からは三日連続で脱走し、一人寮へ戻っていた。仕方なく、今は寮で留守番をさせている。
 そして燐の飯は食うくせに、燐にはけして近づいてこない。
 メシ拒否られねーだけマシか、と思いはしたものの、雪男に近づけないは、子供には嫌がられるはでちょっと切ない数日を過ごしていた。
 そこへ来て、急に雪男が任務に呼び出された。しかも、泊りがけだと言う。
「モトキ君を連れて行くわけにはいかないし。なるべく早く帰ってくるから」
 じゃ、頼むね、と慌しく出て行った雪男の背中を見送りながら、これから先数日に対する不安を抱いたあの瞬間だけが、燐とモトキ少年が唯一通じ合った時だっただろう。雪男が出掛けた後は、これまで以上に燐と距離を置くようになった。
「子供ってザンコクだよな…」
 祓魔塾の机に突っ伏して、げっそりとした様子で呟いた燐に、塾生たちがぎょっとしたような顔をした。
「どないしたん?奥村君」
「おー、聞いてくれよ、子猫丸」
 縋られた三輪子猫丸ばかりでなく、なんだなんだと興味深々で寄ってきた皆が、ところどころ挟んだ適切な質問とまとめによって、無事事情を語り終える。燐はまた力なく机に突っ伏した。
「なんや、年頃の娘に一緒にお風呂入るの拒否られた、お父《とん》みたいやなぁ」
 志摩廉造が面白がっている顔で感想を漏らす。
「しかもアイツ、俺が一緒にいたら絶対食わねーって手段にでんだぜ?」
 燐にはモトキが悪魔であることは感じ取れる。だが、彼からしてみれば力の弱い、本当に子供か子猫のようなか弱い存在だ。この世のモノでなくても、食事をしないだけであっという間に衰弱して行くのも判ってしまう。押し付けられたような形でも預かった責任もあるし、料理を振舞うのが趣味のような燐にとって、自分の作ったものを拒否されるのは何より辛かった。
「メシも別々なんか?」
 勝呂竜士の問いかけに、力なくうん、と頷いた。旨ければそうと言って欲しいし、本当は好物を作ってやりたい。だが、今はそこまでは無理なようだ。燐も一緒に食べるのは無理と判断して、自分は自分で一人食事を済ませてしまい、モトキには「メシ、あるぞ」とだけ声を掛けて、後は放っておくことにした。
「その子一人で危なくないの?」
 杜山しえみが心配そうな顔をする。
「弁当とか飲み物は置いてきた。寮の部屋以外はキホンあんま出歩かねーし。一応雪男が出かける前に、火を勝手に使うなとか約束させてったから、大丈夫だと思うけど…」
 そのくらいの年齢の子供としては、聞き分けが良くて、逆に心配になるくらいだ。燐を避ける以外は。
「サタンの息子も形無しね」
「気持ち通じるとエエね」
 激励に拳骨や肩を軽く叩かれて、どんよりとしょぼくれていた燐は、ほっと頑なになっていた心のどこかが緩んだような気がした。
 
 そろりと部屋の扉を開ける。
 自分の部屋なのに、と思うが、あれだけ恐怖と拒否の感情を前面に出されると、自分が本当に子供に危害を加えているような気持ちになってしまう。
 少年は家でも、両親、祖父母の誰にも懐かなかったらしい。ムリに触れようとすれば向こう三軒に響くほどの悲鳴を上げて嫌がったという。他人の燐ですらキツイと思うのに、実の子供(まぁ、実際には違うわけだが)にそこまで嫌がられる親の気持ちは相当に辛かっただろう。
 悪魔に連れ去られた子供はどうしているのだろうか?どうなるのだろう?
 そして本人であるその『悪魔の子供』は、自分のことをどう思っているのだろう?
 雪男が言うには『取り替え子』は、大抵は赤ん坊らしい。異形だったり、大きく育たなかったり、あるいは異常なほどの食欲があったりや酷い泣き声を上げて、両親を疲労困憊させる。
 もうちょっとまともに喋ったり出来りゃーな。
 叶わないことを思いながら小さな声で、ただいま、と呟いて部屋の中を見回す。雪男の寝床がごそごそと動いて、クロが飛び出してきた。
 『りん、おかえり!』
 少年は雪男の次に猫又《ケット・シー》が好きなようだ。一緒に昼寝をしていたらしい。床の上に広げられた弁当箱は綺麗に空になっている。
 子供を起こさないようにそっと寝床に近付く。くしゃくしゃになった布団から子供のあどけない寝顔が覗いている。そっと髪の毛を撫でた。寝汗をかいた髪の毛がしっとりとした感触としっかりした体温を伝えてくる。
「そろそろ風呂に入れないとマズイか…」
 風呂どころか燐が近づいただけで、寮のどこかに隠れてしまう。一人で入れそうな年齢でもなく、ここ数日体を洗ってやれてない。けして燐の本意ではないのだが、流石に雪男が帰ってきてこの状態では、きっと色々言われるに決まってる。
「なぁ、コイツなんかお前に喋ってないか?」
『おれにもぜんぜんはなさないぞ』
 クロとコミュニケーションが取れるのなら、燐には危害を加える気はない、と言うことを伝えてもらえればと思ったのだが、そう上手くは行かないらしい。
 雪男とは手も繋ぐし、一緒に飯も食うし、風呂も入る。雪男が話しかければ、きちんと彼の方を見るのに。
 …一緒に寝るし。コノヤロ。
「悪魔だってなら、余計に俺に懐きそうなもんなのにな」
 『おうさま、こわい』か…。子供が口にしたという言葉が甦る。王様ってガラじゃねーし、怖いって言われても、俺にはわかんねーや。
 今日は何が何でも、少年を風呂に入れよう、燐は心に決めた。
 だが、それは燐が考えていた以上に困難な試みだった。寮内に作ったと思しき彼の隠れ家を見つけるのはたやすかった。使ってない階の端っこにあるメンテナンス口は大人が一人やっと通れる程度の穴で、普通は扉で閉じられているのだが、老朽化したせいか何故かぽっかりと口を開けていたのだ。
 まず、そこから文字通り引っ張り出すのに四苦八苦した。とうとう雪男に電話口で説得してもらうハメになった。それから風呂に一緒に入ったが、湯をかぶるのも洗われるのも、ましてや湯に浸かるのすら、大声で泣き喚き、暴れた。流石に石鹸で滑った子供の体が風呂の床に強かに打ち付けられて、一瞬ひやりとした。湯船に浸からせようとして、逃げるのを押さえこんで一緒に入るが、声が枯れるほど泣いて膝が曲げられないほど体を硬直させてしまう。
 風呂から上がったと思うと、満足に身体も拭かないまま、早速隠れ家に逃げ込んでしまった。
「折角洗ったのによー」
 自分自身の水気を拭くのも面倒になって、思わず溜め息を吐く。ぱらぱらと言う音に外を見ると、窓に水滴が見えた。雨が降ってきたようだ。
「今日荒れるってたっけ」
 久しぶりに聞いた雪男の声を思い出す。もう何年も会ってないような気がした。任務は順調だと言っていたが、もう二三日帰って来れないらしい。
「兄さんは王様なんだから、びしっと言ったら言うこと聞くんじゃないの?」
 忙しいせいかちょっと突き放したような、苛立った言い方だった。そんなんで言うこと聞くんなら最初からやってんだよ、と思う。くそ、お前もあんだけ拒否られてみろ。スッゲー凹むから。
 ばたりと寝床に倒れこむ。
 早く帰ってこいよ。
 ぎゅ、と目を閉じた次の瞬間には眠りに引き込まれていた。
 
 ふと意識が浮上した。
 ぼんやりとした遠い意識の向こうで、何かの音が聞こえている。と、ばりばり、どーん、と言う一際大きな音で目が醒めた。部屋の中が一瞬昼間のように明るくなり、次の瞬間に落雷が轟く。今夜は酷い嵐になったようだ。
「なんだ…?」
 激しく窓枠を揺らす雨音、ガラスが割れるのではないかと思うほど激しく雨粒のぶつかる音。そして轟音を立てて何度も地を叩く雷。その合間を縫って悲鳴のような泣き声が聞こえた。
「モトキ…!」
 がばりと跳ね起きた燐は、部屋を駆け出した。どうしたんだ!?とクロが彼の後を追ってきた。
「モトキが泣いてる。クロ、アイツ探してくれ!俺も探す!」
『わかった!』
 クロが燐と反対の方向へ駆けていった。
 真っ暗な寮を走る。掃除や片付けも放ってある一角には、昔の荷物や何故か材木が転がっていたりする。そんなものに躓いたりしながら、子供の名前を呼びながら探す。泣き声は大きくなったり小さくなったりしている。
「モトキ!返事しろ!どこだ!」
 あんなに泣いてんのに、俺からも逃げてんのか?
 隠れ家には居なかった。張り巡らされたパイプと埃、澱んでかび臭い空気が充満したメンテナンス口の中を懐中電灯で照らすと、いつの間にか持ち込んだらしい毛布がくしゃくしゃになっていた。
 疲れているか、泣きすぎて相当に消耗しているのか。理由は判らないが、普段ならはっきり判る気配が何故か酷く弱々しくて、場所がはっきり判らない。微かに感じる気配を追って、階段を駆け上がり、また降りる。
「くそ!モトキ、返事しろ!俺までビビんなくてもいいだろ!」
 泣き疲れたのか、声が枯れてきたのか、か細く搾り出すような物悲しげな泣き声だけが廊下に響いた。
 寮の窓から鋭い光が一瞬差し込んだ。暗かった廊下の先に子供の姿が浮かび上がった。
「モトキ!」
 駆け寄る燐の声に、少年は燐の方をちらりと振り返った。が、すぐに何かを訴えるように激しく泣き喚きながら、窓の外へ視線を戻す。何度も何度も空気を振るわせる雷鳴と、暗闇の中をフラッシュのように瞬く稲妻で、見慣れたはずの寮の廊下が妖しく脈動し始めたような気がした。ぱっと廊下が明るくなると、窓とも壁とも判然としない位置から、何かがぬう、と突き出てくる。
「なっ…、手…?」
 爪の長い、青白い手だった。明滅を繰り返す中で、コマ送りのように徐々に徐々にモトキのほうへ差し伸べられていく。
「モトキ…」
 燐は身体が自由に動かないのに気がついた。もがくようにのろのろとしか動かない手をようやっと子供に伸ばす。
「おかあさん!」
 モトキが縋るように手を伸ばす。その小さな身体をすっぽり包んでしまいそうな程の大きな手が胴からがっしりと掴むと、また何もない空間へ少しずつ消えていく。まるでパラパラマンガのようだと思った。ちらりと子供が燐を見た。その顔はすでに怯えていなかった。
 子供がすっかり居なくなってしまっても、燐は中途半端に空に手を伸ばしたまま、暫く動くことが出来なかった。
 
「あれ?モトキ君は?」
 翌日、連絡もせずにいきなり大荷物を抱えて帰ってきた雪男が尋ねる。開口一番それかよ。ただいまはねーのか。
「…帰った、んだと思う」
「ナニそれ?」
 雪男は荷物を降ろしながら、意味が判りかねる、と言う訝しげな顔をした。
「俺にもよく判んねーんだけど、迎えに来た。多分あれは母親だったんだろうな」
「全然判らないよ。最初から判るように説明してくれる?」
 コートも脱ぎかけで、コトとしだいによっては説教を食らわせるぞ、といわんばかりの苛立ちを草臥れた顔に滲ませる。こっちだって何て説明していいのか判んねーよ。
 積み上げた本の上にいい加減に放り出してあった雪男の携帯電話が振動して、ごとりと机に落ちる。慌てて雪男が取り上げて、電話に出た。
「え?は?はい、はい…。そうですか」
 なんとも言いようのない顔をして通話を切った雪男は、燐を見つめる。
「な…、なんだよ」
「兄さんの言うこと、本当みたい。子供が戻ってきたらしい。無事だそうだ」
 イミが判らない、と呟く。うん、大丈夫だ。俺にも判んねー。
 でも。と思う。
 『取り替え子』を親が迎えに来たから、その代わりに連れ去った子供を返したんじゃないだろうか。
「みょーな悪魔だよな…」
 ぼそりと呟く。雪男は相変わらず首を傾げている。
 モトキはあの手に向かって「おかあさん」と呼んだ。『取り替え子』として悪魔の子供を置いていく方の気持ちは判らない。だが、子供の方は親から離されて、きっと怖くて寂しかったのだろう。悪魔がそんな感情を持つのか判らないけれど。でも、あるんだろう。だから、ずっと泣いていたのじゃないだろうか。
「もう泣かないよな」
 最後に自分を振り返った顔を思い出す。初めて子供らしい顔だと思った。悪魔だけど。結局メシの感想も聞けなかったし、好物も作ってやれなかったが、それでも泣かなくて済むならそれで良いと思った。
「ちょっと、ちゃんと説明してよ」
 雪男が荷解きをしながら、少し拗ねたように口を尖らせる。
 おう、と応えて、何となく雪男の髪の毛をぐしゃぐしゃとかき回す。
「ゆっくり全部話してやっから、風呂でも入って来いよ」
 雪男が怪訝そうな顔をしたが、何か思い当たったように苦笑いすると一つ溜め息を吐いた。
 
 

–end
せんり